楽天家の強さ | 駄文

楽天家の強さ

金曜日、一年のころの仲間二人と飲みに行った。
かなり久々に会ったけど、昔の仲が今でも変わらず続いているのはいいことだ。
もちろん、頻繁に連絡を取り合う仲ではないけれど、ずっと消えない縁であることは間違いない。
そんなこともあるので、広研には大感謝!



終電を逃した俺らは、どこかでオールしなきゃならなかった訳だけど、
小さな街で飲んでいたので店なんてなかった。
仕方がないから公園で時間を潰すことになった。そこで道を聞きに交番へ…。



交番には酔っ払いのおっさんがおまわりさんに絡んでいた。
絡まれたらめんどいなあなんて思いながら、おまわりさんに公園はどこか聞いてみる。
すると、横にいたおっさんが「それなら俺が連れてってやるよ!」と世界で最高のありがた迷惑発言をした。
というか迷惑だ。



が、その時おまわりさんが言った言葉は、「じゃあこの人に着いていって下さい」
驚きを隠せない。おっさんも「俺危ない人だぞ!」と言う。
なんでか知らないけど、着いて行く雰囲気に…
ただの酔っ払ったおっさんだし、いざとなったら殴っちゃえばいいのかなぁなんて、
ただの酔っ払った貧弱な体の持ち主は考えていた。



ところがどっこい、そのおっさんとの話は思いの外面白かった。他人は簡単に信用してはならない。自分が知らない知識をそのまま鵜呑みにしないために勉強が必要であること。信用していいのは自分と意見をぶつけ合った仲であること。
知的障害者を馬鹿にしてはならない。彼らは普通の人々よりも優れている。全ての人間には必ず能力が備わっている。だから自分達は彼らの力を引き出すように努めなくてはならない。

などなど…



たった10分程度だったけど、なんだか妙な出会いだった。だけどそれだけでおっさんの生きる力みたいなものを感じた気がする。







実は、飲む前に物凄い時間が余ったので本屋に行った。
普段は小説くらいしかみないんだけど、なんとなく教養書?みたいな棚を眺めていた。
そこで立ち読みをした本で、思わず買ってしまった本がある。
「自分を変える魔法の「口ぐせ」」



笑っちゃうほど胡散臭いタイトルだ。もちろんその手の本は読んだことなんてない。
手に取った理由は、いざ就活を終え、来年には社会人になると考えた時に、
今の自分で大丈夫なのかと不安を感じていたからだと思う。
それと、考え方と発言をポジティブにするように努めていたら、活力が湧くようになったと思っていたからかな。



簡単に内容を書くと、
物事の受け止め方や考え方の癖は、その思考や意識の影響がそのままダイレクトに体に影響を及ぼし、考えた通りの方向へ導いてしまう。脳がその状況に即したホルモンを出す仕組みがあるからだ。
ネガティブなことばかり考えたりしていると、ストレスを感じるホルモンを出す。
ポジティブに考えたり、楽しいことを考えると、快楽ホルモンを出す。
「疲れた」とか「辛い」とか言っていると、その言葉に脳が反応してますますストレスが溜まっていく。逆に、「充実した一日だった」とか「まだまだ頑張れる」と考え言葉にすると、同じように元気が出るといった感じ。

また、脳には「目的達成装置」というのが備わっているという。詳しいことは読んでもらえばいいけど、「否定的な言葉を発すると、脳は自動的にその意向に沿って、ただちに「できない」理由を山ほど探してくる。逆に、肯定的な言葉を発すると、脳は「大丈夫なのだ」と理解し、「うまくいく理由」を同じく山ほど探すようになる。
意識してない時でも、ふとしたことからヒントを得たりと、次のステップへのアンテナを張るようになるイメージかな?


つまり!これは奴が言っていた、デカいことだろうがなんだろうが要は「やるかやらないか」の意志だっつーことが正しいことを物語っていた。「やる」と決めたら、目的達成までのステップを導き出すことが出来るってことだ。




さて、酔っ払いのおっさんにはなんだか力がみなぎっていた。そして、おっさんの言葉には何一つネガティブな言葉は含まれていなかった。むしろ、向上心に溢れていた。おっさんの経歴がすごかったことも、「その気になりゃあお嬢さんたち落とせるぜ」などと抜かしてきたことも、納得が出来る。



とにかく、おっさんとの出会いと、この本との出会いは俺にとって随分な力になったと思う。口ぐせを変えれば、人生も変わるってのはまんざら嘘でもないだろう。ネガティブシンキングの人にお勧めします。





長くなったけど、最後に楽天思考の法則を抜粋!
①自分に起きることは、いかなることも自分にプラスになることである。
②自分に起きることは、いかなることでも自分で解決出来ることである。自分に解決できないことは、自分には起きない。
③自分に起きた問題の解決策は、思いがけない方角からやってくる。だから、今お手上げ状態でも決してめげてはいけない。





さて、頑張って生き抜くかな!!